バッテリー上がりはある日突然やってきます。
特にハイブリッド車の場合、セルモーターで始動しないので、その音でバッテリーの劣化に気付くことが難しい訳です。
バッテリーが上がってしまってすぐに対処できなければその日一日が台無しという事も。
今回はバッテリーが上がった時に簡単に解決できる対処法。バッテリー交換方法までお伝えしていきます。
目次
復旧しただけじゃダメ?バッテリーが上がってしまったら
バッテリー上がりはある日突然やって来る
バッテリーを酷使しがちな状況とは
夏の暑い時期。夜でもエアコンをフル稼働させてヘッドライトを照らしながらの走行。
イグニッションオンのまま駐車場などで調べ物のため暫く停車など。
バッテリーには過酷な使用条件が続く。
冬の低い温度にもバッテリーは弱く、電力の放電は激しくなる。
突然のアクシデント
先日、後席のスライドドアを開けて車内を清掃していた時のことである。
ほんの15分ほどだっただろうか、作業がひと段落した頃「ピー」という不吉な音。電子機器が終わりを告げる時の様な音である。あなたが車に長く乗っているなら経験した事があるかも知れない。
車を降りて電動スライドドアを閉めようとハンドルを引くと、これまた1度ピーと鳴いてピクリと動いただけで止まってしまいます。
そうです。これがバッテリー切れってやつです。
それまで何の不調も感じさせなかった。愚痴も言わず働き安心、油断させておいて、いきなりもうお手上げですと別れを告げて音信不通になってしまう家族の様なものです。
セルモーターの無い車は要注意
ハイブリッドのパワーユニットはセルモーターという調子のバロメーターが無い。ガソリン車ならエンジンを掛けるときセルモーターを回すのにバッテリーに負荷がかかるのでそのかかり具合でバッテリーの劣化に気付くものだが。
ハイブリッドはエンジンを駆動用モーターで回し、その電源はモーター用の200Vバッテリーで一般の12Vバッテリーとは別物だ。
通常の12Vバッテリーはシステム起動や電装部品を動かすのに使うだけなので不調に気付きにくい。走行中は充電されるので尚更バッテリーの寿命には気付きにくいのだろう。
劣化したバッテリーは走行中に充電されても駐車中の放電が早い。
という訳で今回は放電し切ってしまったのだろう。後付けの電圧計を見ても10Vも無い。
ジャンプスタートで復旧しよう
救援を呼ぶと時間と費用が発生
さてそんな時どうするか。
一般的には近くの誰かに助けを求めて、救援車からブースターケーブルで電源を供給してもらいます。
近くに頼める様な人がいない場合は、JAFや自動車保険のロードサービスに連絡して来てもらいます。
いずれにしても手間と時間が掛かるし、その日の予定が大幅に狂ってしまう。
そこで私が常に常備しているのが携帯できるジャンプスターターというアイテム。
1人でも復旧できるマストアイテム
以前乗っていたのもハイブリッド車であった。購入前に色々調べていたらどうやらハイブリッド車でバッテリー上がりに遭遇したという書き込みを度々目にするのだった。
ハイブリッド車はバッテリー上がりを起こしやすいと聞いてから車と同時にジャンプスターターを購入して常に車に積んであるのだ。
それからは安心して不用心にアクセサリーオンのままエンジンを掛けないままオーディオを聞いたりしていたが、1度バッテリー上がりを起こして助けられたり、近所の知人がバッテリー上がりを起こした時に駆けつけて貸してあげたりと何かと重宝して来た。
正に今回結論から言うとまた助けられたのだ。
車の道具入れからサッと取り出しサクッと繋げて電源オン。
すぐさまパワーユニット(エンジン)始動。
実に頼もしい味方である。
バッテリーを交換しよう
ディーラーでの交換は部品代と作業工賃が負担に
バッテリーが上がってしまったら同じ事を繰り返す
復旧後はインパネに様々な警告灯が点きっぱなしになりますが走っているうちに消えてくれます。
これで一応は今まで通り運転できますが、そのまま放置していてもまたいつバッテリー上がりを起こしてしまってもおかしくはない。
バッテリー交換は必須という訳である。
ディーラーの正規料金はやはり高い
念の為ディーラーに持って行って調べてもらった。
ディーラーと言っても万能ではない。今回の直接の原因は分からないという。
ただ、純正のバッテリーが付いているので6年くらい経っていると思われると。
バッテリーの劣化が原因と予想されるというのみ。
交換にどれ程の料金が掛かるかと質問すると
バッテリーそのものが2万円、工賃だけでも7,000円位掛かるとの事。
自力で交換しよう
ディーラーでの交換は悩む事もなく却下ですな。
経験者なら自分で取り付けた方が良いでしょう。
まあ、元々バッテリーなんて取り外して付け替えるだけの簡単作業です。工具と30分も有れば終わります。
バッテリーもネットで高性能なものが安く買えます。
高性能バッテリーがネットでディーラーの約半額
そこでAmazonで購入したのが安心のPanasonic製高性能バッテリー、人気の青いヤツです。
型番を調べてポチッと購入。
バッテリーの規格を解説
バッテリーには規格があるので見方が分かればより性能の良いものを購入することが出来ます。
ホンダオデッセイrc4のバッテリー型番は46B24Rであります。
この数字左の2桁42は容量を表します。箱の高さが変わるのだ。
B 24は縦横の長さ。
Rは端子の位置でRとLの2種類ある。
この型番が全て一致しなければならないかと言うとそうでもない。
縦横の長さと端子の位置は車種によってスペースが決まっているので、右からの数字B24Rは変えてはいけない。サイズが同じでも端子の左右が逆だとケーブルが届かないので取り付けられないので注意が必要だ。
数字で高性能なものを選ぶことが出来る
左側の2桁は性能を表して高さが変わるが設置場所の高さには余裕があるので数字の大きいものを選ぶとします。
と言ってもショップのサイトにはこの型番が最適だと出ているのでその中のどれを選んでも心配は要らないだろう。
選んだのは80B24Rのモノ
純正より高性能な上に値段は1万円台と工賃を合わせると約半額である。
これを取り付けることとします。
電源が切れるとシステム設定ががリセットされる
バッテリーを外す時は車の電源が一斉に落ちる訳で、単なるバッテリー上がりとはまた条件が異なる。
バッテリー上がりの場合は、システムを起動させるだけの電力は無いが僅かに残った電力でシステムのメモリーはセーブされている。
しかしバッテリーを外してしまうと、電力供給がストップしてしまう。電池の無いシステムは見る見るうちに電力を失いわずか数分でメモリーが失われてしまうのだ。その時間は2分前後と言われている。
その間にバッテリー交換出来なくはないが、難易度は高い。
メモリーが失われたシステムは特にカーナビに影響して来るので後々のリセットが面倒なこともある。
そこで、先ほどの携帯用ジャンプスターターの登場である。
古いバッテリーを取り出す際に配線を外す訳だが、その前にジャンプスターターを接続し電源を供給しながら交換作業に入る事を考えた。
交換作業の手順について
やる事は簡単、外して付けるだけ
早速作業に取り掛かるとします。
バッテリーを固定しているステーはナットを緩めるだけで簡単に外れます。
どの電子機器、家電も共通だが、配線コードの色の常識というものがあるので間違えない様に注意。
配線の色には意味がある
電気にプラスとマイナスがあるのはご存知の通り。
その機械によって配線コードの色が違うので初めて分解して作業なんて難しいと思われるが、世界共通である程度予想がつく様に出来ているのは案外知られていない。
その法則とは何か。
プラスとマイナスのセットは白と黒、赤と青、赤と黒などの組み合わせとなっている。
プラスをホットな色、マイナスをコールドな色と位置付けている(らしい)。
- 明るい目立つ色がプラス。白、赤、黄色などがプラスの場合が多く
- 冷たく暗い色がマイナス。黒、青、グレーなどがマイナスになっている。
100%ではないので補償はしないが、これまでこの法則と違った配線を見たことが無いので筆者の中では安心の法則となっている。
車のバッテリーの場合、プラス側に赤いキャップがついて分かり易い目印となっている。
電流の流れを意識して作業しよう
電流というものはプラスから流れ、マイナスに到着する形で循環している訳だが
その流れの下流、マイナス側から外すのがセオリーとなっている。 間違えてもトラブルになったことは無いので、「へー、そうなんだ」位に覚えておいて構わないと思う。
電源確保のためジャンプスターターを両方のバッテリーコードの端子に噛ませる。
バッテリーのマイナス側のナットを緩めてプジャンプスターターを接続したコードを慎重に外す。
他のパーツに接触してショートしないように軍手でクリップを保護。
プラス側もカバーを外して同じように作業であります。
バッテリーは重いので注意
コードが外れたら古いバッテリーを取り出しますが、バッテリーの中は金属の板と希硫酸の電解水で満たされていて10kg程あるので覚悟して持ち上げよう。
取り外すと下にはトレーがあり少し雨水が溜まっていたりしますので拭き取ってあげよう。どうせまた貯まるのだが。
取り替える方のカオスには取手がついていて持ち運び、設置も簡単。
設置場所のトレーの上に置いたら端子のキャップを外し、
元のバッテリーを取り外した時とは逆にプラスからコードを繋いでマイナスも繋ぎます。
コードを繋ぎ終えたらジャンプスターターを外し
最後にステーで固定して終了です。
このカオスは鮮やかなブルーで見た目もクールで実にいい感じですな。
まとめ
最初にも述べた通り、外して付け替えるだけの簡単作業なので、バッテリー交換はディーラーやカー用品店に頼むよりDIYの方が安上がりである。
車いじりは最初は要領が悪く時間が掛かるものだが、色々経験していく内にスムーズに作業できるようになるもの。
簡単な整備なら整備工場に持って行く時間とお金を節約できるので、まずはバッテリー交換などから始めてみると良いでしょう。
あなたの生活がより快適で過ごしやすく、心が軽くなるような問題解決策、便利な情報を今後もお届けします。