神奈川県にある箱根は、都心から近い事もあり、古くからの温泉地としてリラックスや健康増進のために多くの人が訪れます。
温泉には旅館やホテルが併設されていることが多く、ゆっくりと宿泊しながらまた日帰りで温泉を楽しめます。
日帰り旅行や宿泊旅行など、様々なスタイルで楽しめることで、多くの人々に親しまれている箱根。
日常の疲れを癒しに週末に箱根にドライブに行くのは素晴らしいアイデアではないでしょうか。
今回はその見どころたくさんの箱根の中から日帰りドライブに適したスポット4つを厳選し、観光プランを実践してご紹介しましょう。
目次
1.火山の息吹を感じる大涌谷
大自然の驚異
箱根は、神奈川県にある観光地で、東京からわずか1時間半の距離に位置する。
古くからの温泉地として有名で、美しい自然、歴史的建造物など多くの魅力に溢れて、日本一有名な富士山を近くに見ることもできる、言わずと知れた日本屈指の観光地であります。
その中でも大涌谷は、箱根を代表する、火山活動が見られる温泉地。
箱根山の噴火口の一つで、硫黄の匂いが立ち込め、地獄谷とも呼ばれるほどの荒涼とした景色が広がっていて、その上空を走るロープウェイで訪れる事も出来る。
渋滞を避けるために午前中を狙おう
年間300万人が訪れるという大涌谷に向かう道は、駐車場手前の数100メートルから渋滞が始まる。
週末になると1時間以上の待ち時間となる事もあるので、午前中からハンドルを握ることがお勧めだ。
途中車線が分かれている。
駐車場へ行くためには駐車場方面と書かれた右車線に並ばないと入れないので注意が必要だ。
左が空いているからといってスイスイ進んでいくと、そのまま帰り道になってしまう。
くれぐれもそれまで並んだ時間をふいにしてしまわないようにしよう。
駐車場では係員が空いたスペースへ誘導してくれる。
駐車スペースを探してウロウロ椅子取りゲームに時間を費やす必要がないのがありがたい。
大涌谷の景色は非常に迫力があり、一面に温泉の匂いが強く漂っている。それもそのはず。地獄谷からは硫黄の噴気が立ち上がっている様子が見られるのだ。火山活動がもたらす様々な現象を身近に体感できる。
火山と共に生きる日本人の精神に触れようと、連日多くの外国人客で賑わっている。
名物の黒たまごを是非食べてみよう
ここでの名物は天然の温泉池で茹でた「黒たまご」だ。
地本の約80度の温泉池で60分ほどじっくりと玉子を茹でる。箱根の温泉成分によって黒い殻を身にまとったゆで卵が出来上がるという。
塩も付いていてその場ですぐに食べられる。青空の下で頂く、ふんわりとした温泉卵は格別の美味しさだ。
黒たまごを求める人で長蛇の列ができる。
2023年4月の時点では4個セット500円で売られており、販売窓口では手際よく購入が進んでいるので案外待ち時間は少ない。
噴気を間近に感じる遊歩道
有料で火口域の遊歩道「大涌谷自然研究路」の一般入場も可能だ。
火口上空を通る箱根ロープウェイと並んで観光の2枚看板となっている。
「大涌谷引率入場オンライン予約」から予約が必要。
噴石から身を守るシェルターが新設され、安全対策が整っているが、火山活動の具合によって閉鎖される場合もあるのでホームページなどでチェックしよう。
ここは、活火山の噴気孔や硫黄泉、泥湯、地獄谷など、様々な自然現象が見られる場所として有名で一度は訪れてみたい。
箱根神社や大涌谷自然博物館、箱根ロープウェイなどの観光スポットと共に、多くの観光客で賑わっている箱根に行った際は必見の場所と言えるだろう。
大涌谷駐車場事務所
TEL 0460-84-5610
【料金】
普通/530円 二輪車/110円
*入場時に障害者手帳を提示すると駐車料金無料。
【住所】
足柄下郡箱根町仙石原1251-1
【問い合わせ先】
大涌谷インフォメーションセンター
TEL 0460-84-5201
2.Bakery&Table 箱根
自然と共に、心と体に優しいパンを
大涌谷から山を下ると、箱根山のカルデラ湖である芦ノ湖に到着する。
Bakery&Table 箱根は、芦ノ湖湖畔、箱根神社の近くに位置し、自然と調和する空間で美味しいパンを提供するお店。
店内は、大きな窓から外の景色を取り込みながら、木のぬくもりが感じられるナチュラルなインテリアが特徴的。
自家製の酵母を使用したパンや、素材にこだわったサンドイッチ、スープなどのメニューが豊富に揃っている。
芦ノ湖畔にある人気店の店内は列に並びながら好みのパンを選んで行くスタイル。
列の先頭がレジになっている。
箱根の景色に癒されながら最高のパンを味わえる
特に、Bakery&Table 箱根の看板メニューとして知られるのが、米粉のカレーパン、ボリューミーなサンドイッチなどだ。
柔らかさの中に適度な噛み応えがあり、満足感が得られるパンの数々はまた訪れてみたくなる。店内にはベーカリーカフェとして、ゆっくりと食事を楽しめるスペースも完備。
1階がパン屋さんと足湯付きのイートイン、2階 ベーカリーで購入したパンのイートインができるカフェ、3階がレストランとなっている。
2階でイートインするときはドリンクを注文するワンオーダー制となっている。
直ぐ近くには巨大な箱根神社の第一鳥居がそびえ立つ。
店の前では芦ノ湖の遊覧船を見ながら湖畔のベンチに腰掛けて美味しいパンを頬張る事が出来る。
Bakery&Table 箱根は、箱根の豊かな自然環境を活かし、地元の食材や素材を使用した美味しいパンを提供するお店として、多くの人々から親しまれている。
Bakery&Table 箱根
【電話】0460-85-1530
【営業時間】ベーカリー 10:00 ~ 17:00
パーラー 10:00 ~ 17:00
カフェ 9:00 ~ 17:00(L.O.16:30)
レストラン 11:00 ~ 18:00(L.O.17:00)
年中無休
【住所】〒250 – 0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根9-1
(芦ノ湖湖畔/箱根海賊船 元箱根港すぐ)
3.箱根関所
歴史と自然が織り成す箱根の玄関口
芦ノ湖を箱根神社の鳥居から南へ1キロほど進むと箱根関所跡にたどり着く。
箱根関所は、江戸時代に江戸と京都を結ぶ街道の入り口にあった旅人をチェックする役所であった。
江戸に入る武器「入り鉄砲」と、特に人質となっている大名の妻など女性が脱出する「出女」を監視する役目をになっていた。
現在の箱根関所は、その歴史的な価値や風景の美しさから、多くの観光客に人気のスポットとなっている。
当時の面影を残す関所跡
現在の箱根関所は、江戸時代に建てられた建造物と当時の面影を忠実に再現した観光地である。
本来の関所は明治時代に入り取り壊されたが、1983年に発見された江戸時代末期の解体修理補報告書を基に2007年に完全再現された。建物の規模が大きく迫力ある外観が印象的だ。
アクセス
箱根神社方面からくると手前の一番近い箱根恩賜公園駐車場に止めたくなるが、有料なので注意が必要だ。
旅物語館
有料駐車場を通り過ぎて次に右手に見えて来るお土産店の旅物語館に向かおう。
そこなら広い無料駐車場があるので、そこに止めて関所に向かうのが良いだろう。
旅物語館ではショッピングの他、芦ノ湖の遊覧船チケットも購入できる。
旅物語館の中に箱根関所へ向かう出口があるので、そこから外に出て右へ進む。
程なくして、箱根関所の入り口が迎えてくれるので迷うことは無い。
関所の敷地内は時代をタイムスリップした様
窓口でチケットを購入すると、江戸時代を彷彿とさせる通行手形をモチーフにしたパンフレットを渡される。
さっそく気分は江戸時代の旅人である。
これからどんな取り調べが待っているのだろうと思わず緊張するのだが、中に進むと優しい係員が丁寧に関所内の特徴についてガイドをしてくれる。
当時の役人の取り調べの様子を再現した人形がにらみを効かせてくる。いつでも悪人を捉えられるように武器が備わっている。ここで嘘でもつこうものなら、すぐに拘束されるだろう。
長い石段を登ると芦ノ湖や街道沿いを見張っていた遠見番所を再現した展望台に行くことが出来る。
石段には一部改修されたが、多くは当時の石が使われているという。
展望広場からは関所の全景と芦ノ湖、そのはるか向こうに富士山が望める。
最高の景色を堪能できるので、箱根に来たら一度は訪れる事をお勧めする。
自然との調和した景色
箱根関所は、周囲に自然が豊かに広がる場所にあり、季節ごとに異なる景色を楽しめる。春には桜が咲き、秋には紅葉が美しい風景が広がる。
その他にも関所を舞台にしたイベントが行われることがある。
例えば、江戸時代の風景を再現した「箱根関所まつり」や、江戸時代にあった「関所改め」の様子をコミカルに描く時代演目などがある。
箱根の観光スポットへのアクセスの拠点
歴史的建造物を再現し、当時の様子を肌で感じる事の出来る価値だけでなく、自然と調和した美しい景色や、観光スポットが周囲に点在しており、観光客にとって便利なエリアとなっているのでお勧めの場所だ。
箱根関所
神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地
電話:0460-83-6635
2023年時点
【開館時間】3〜11月 9:00〜17:00
12〜2月 9:00〜16:30
入場は終了の30分前まで
【入場料】大人500円
4.空中散歩の醍醐味、三島スカイウォーク
日本最長400メートルのつり橋
箱根関所からさらに車を約15分走らせて約10㎞の位置に三島スカイウォークがある。
三島スカイウォークは、静岡県三島市にある日本最長400メートルの長さを持つ吊り橋 で、人が渡る事を専用としている。
スリル満点の吊り橋と美しい景色、そして周辺の自然が楽しめる観光地としてお勧めだ。
富士山を望む自然の絶景を楽しめる
橋の上からは、富士山をはじめとする駿河湾や箱根の山々など、素晴らしい景色を楽しむことができる。
足元はグリルになっている部分がありはるか下の地面が見える。
まるで空中を歩いているかのような感覚を味わえるが、不思議と恐怖感は無い。
三島スカイウォーク周辺には、自然豊かな公園や温泉、果樹園などがあり、四季折々の景色や味覚を楽しめる。特に、秋には紅葉が美しいことで知られる。
さまざまなアクティビティ
橋のすぐ下を往復560mのロングジップスライドを楽しむ人たちを眺めることが出来る。
日本一の吊り橋の端から端まで、一気に滑り降りる人気のアクティビティだ。
お土産屋さんの他、ふれあい動物園など、子どもたちが楽しめるスポットも完備。
さらに、三島スカイウォークは、夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出す。
普段は夜間に入場する事は出来ないが、年に数回開催されるナイトスカイウォークでは、ライトアップされた吊橋を渡り、市街地の美しい夜景を一緒に眺めることが可能となっているのでチェックしてみよう。
夜景も美しく、別の顔を見せてくれるだろう。
全長400メートルの吊り橋を渡るだけでなく、周辺の自然や景色を楽しめる三島スカイウォークは、箱根から静岡県や富士山周辺を訪れる際には必見の観光地と言えるだろう。
三島スカイウォーク
2023年時点
年中無休
【営業時間】 9:00-17:00
【料金】
大人 1,100円
中高生 500円
小学生 200円
【駐車場】
普通車 400台(障がい者用5台含む)無料
まとめ
箱根は温泉地として有名なだけでなく、火山活動の影響を受けた地形が多く、芦ノ湖や大涌谷など、自然の力が生み出した景観が見どころの一つだ。
箱根には、箱根神社や箱根ホテル、箱根芦ノ湖畔龍宮殿などがあり、明治時代からの洋風建築物や歴史的な建造物が多く残っている。
多くの人々がリフレッシュや観光に訪れる場所として、日本国内外から人気のある箱根。
週末には、日常から離れて箱根でのドライブをお勧めします。
自然豊かな箱根で温泉や歴史的建造物、美術館など豊富な見どころの中から好きな場所を選び、ドライブ途中に立ち寄り、散策や食事を楽しもう。
特に、今回紹介した芦ノ湖や大涌谷などの自然景観は必見だ。
車窓から見る美しい景色は、心を癒しリフレッシュにもきっと役立つだろう。
もちろん、箱根の温泉に入り、温泉旅館でゆっくりと過ごすのもお勧め。
週末には、気分転換に箱根にドライブに行き、素晴らしい体験をしてみてはいかがでしょうか。
是非、素晴らしい週末を過ごしてください!