関東2時間圏内日帰りドライブのお勧めスポット鋸山でメインと言えば言わずと知れた、いや、知られていないかも知れないが「地獄のぞき」である。
鋸山は有名だが地獄を覗いた後、その周辺には特に有名な観光スポットは見当たらない。そんな時あなたはどうするだろうか。更にその奥の灯台や鴨川シーワールドを目指して1時間も2時間もドライブしては疲労もするし、その施設を楽しむ時間も減ってしまいますな。
もっと近くでリーズナブルに心と体を癒せる場所があれば、旅の思い出が底上げされるというもの。
そこで今回は鋸山の行き帰りに立ち寄りたい周辺のお勧めスポット3選をご紹介しよう。
鋸山地獄のぞきの魅力については別の記事で紹介しているのでそちらを見ていただくとしよう。
目次
日本最大の大きさは圧巻。日本寺大仏
定番スポット地獄のぞきとセットで訪れる人が多い
以前の記事で千葉有名観光スポットとしてお勧めの鋸山観光をご紹介した訳ですが。
鋸山で地獄を覗いてきたからには何か救われたいと思う者の為に、これまた避けては通れない、地獄で仏。まずは日本寺の大仏をレポートするとします。
車で鋸山ドライブに訪れた場合外してはならないのは頂上付近にある展望台を兼ねた、地獄のぞきである事は言うまでもない。
初めて聞いても行きたくなる
時間に余裕が無いという場合はともかく、必ずセットで訪れたいのがまず最初にご紹介する大仏である。
筆者も地獄のぞきを目的にやって来たのだが、そこかしこに大仏、大仏と書いてあっては行かずには済まない。
ルートはいくつかある
場所は鋸山の中腹に有ると言った表現が最もしっくり来るだろう。
有料の鋸山登山自動車道を登っていく途中に駐車場が有る。そこは大仏口管理所の入り口だ。
鋸山山頂、地獄のぞきを目指すなら迷わず有料道路である鋸山登山自動車道だが、日本寺大仏だけなら、もう少し東側の鋸山観光自動車道を使えば無料で東口管理所の駐車場まで行くことが出来る。
大仏の1番近くの入り口なのでアクセス抜群だ。
ただし、そこから鋸山1番の見どころ地獄のぞきを見ようと思えば、20分程石段で出来た登山道を登らなければならない。
有料道路を使って山頂駐車場へ行っても地獄のぞきに近いが、大仏を拝むには長い石段を降りて大仏様を拝観し、また別ルートで山頂駐車場行きの石段を登って帰る。
つまり山頂駐車場側の入り口と地獄のぞきと大仏は三角形の位置関係にあるわけだ。
山頂に行かず大仏と地獄のぞきを見て帰るのであれば無料の鋸山観光道路経由で大仏近くの東口管理所から入場し、大仏と地獄のぞきを往復した方が楽なのである。
今回は真っ先に地獄のぞきを目指して山頂駐車場を利用した。
そこからまず地獄のぞきの絶景を堪能したのち、早朝で人混みも少なかった事から、大仏様の前まで足を運ぶ事にする。
薬師本殿、大仏
お勧めコースは地獄のぞきから大仏広場そして駐車場
日本寺の大仏さまは薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい) 江戸時代天明三年(1783年)に上総国桜井の名工大野甚五郎が岩山を彫刻して出来たものが原型で3年掛けて完成したとの事。
その後長い年月で荒廃し、昭和41年に4年の歳月を掛けて修復され昭和44年に再現した日本寺の本尊である。
高さは31.05mあり奈良・鎌倉の大仏を抜いて日本最大の大仏である。
地獄のぞきから大仏までは長い石段を下って行く。そこでは逆に大仏から地獄のぞきへ向かう人たちとすれ違う。
大仏にたどり着くまでの道中では無数の仏像が彫刻された世界一の羅漢霊場「千五百羅漢」が有り、登山に特段興味のない自分でも退屈にならずに、目を楽しませてもらいながら神秘の世界に思いを馳せるうちに、険しい石段を昇り降りする事が出来ました。有難い話です。
しばらく歩いて行くと左手の林の草陰から大仏の横顔が見えてくる。
少し距離はあるが大仏の上の方から同じ目線から下りて来る珍しい情景だ。
大仏前の広場に着くと花壇などが綺麗に整備されています。
まるで涅槃にに訪れたかの様に演出されているのか。
広場の奥に巨大な大仏が鎮座して我々下界の者たちを迎えてくださっている。
その荘厳な姿には畏敬の念を抱かずにいられない。
拝観料は700円だが、山頂駐車場側の西口管理所で納めているので改めて納める場所はない。東口管理所から入る時に納める様だ。
広場の入り口には御朱印などの受付。飲み物の自動販売機。近くにはトイレもあり十分な設備が有る。
大仏前広場から山頂駐車場前の西口まで今度はひたすら石段の参道を登ります。
一周すると40分位掛かるのだが、いい運動になる上に有難い仏像の数々を拝みながら歩ける心休まるひと時を味わえる良い経験になります。
日本寺大仏 〒299-1901 千葉県安房郡鋸南町元名
大型ドライブインレストラン漁師料理かなや
お腹がすいたらすぐ料理にありつける
鋸山の絶景と荘厳な大仏で心を整えたら、次は地元の美味しい食事と行きましょう。
房総の海の幸が味わえる人気店は数々あれど、昼時はどこも行列です。
空腹なのに行列に並びたくはない筆者である。
訪れたのは余裕の店内面積と駐車場がありとても美味いと評判の食事処「漁師料理かなや」
そこでおすすめの
三味丼
アジフライ定食、
日替わりアラ煮御膳を堪能させていただく。
採れたて3種類の海の幸が刺身で味わえる三味丼は見た目も華やか。漁師町に来たらやっぱりこれだ、と唸らせる。
休みの日の昼時ともなると絶品と評判の海の幸を頂こうと集まる人々で賑わう。
その日は開店直後にも関わらず、窓側の席から見る見る席がテーブルが埋まって行く。
流石に房総半島最大級450席もあるという広い店内だ。何とか筆者の一行も窓際の掘りごたつ席に滑り込む事ができた。
これだけの席数があっても昼過ぎには行列が出来るというから人気の程が窺える。
注文は便利なタブレットで送信。それぐらいでないとこの客数は捌けない。
あまりに忙しくて人手が足りないからではないだろうが、配膳ロボットまでホールを縦横無尽に移動して料理を待ち侘びるお客さんの下へ出来上がりの皿を運んでいる。
料理は味はもちろん見た目も豪華。
名物アジフライほか海の幸が豊富なメニュー
特大のアジフライはサクサクとしていて肉厚。中はふわふわの絶品。
「かじめ」という黒くてネバネバした昆布を刻んだものが付いて来る。 それを味噌汁に入れるように勧められて頂くと、トロロを入れたような飲みごたえ。初めて食べる漁師料理に驚きです。
三色丼のウニいくらマグロの3連コンボはどれを食べても新鮮で舌がとろける旨さ。
日替わりアラ煮御膳がトロトロに煮込んで味の染みたもの凄いボリュームで大満足。
料理だけじゃない施設設備
窓の外を眺めると浜に降りて散策している人が目に入る。
目の前の海岸で磯遊びが出来るのだ。
食事処にはみやげ物屋が併設されていて、自家製の干物や地域の特産品が販売中だ。
建物のすぐ脇には足湯が有り、鋸山の参道登山で棒の様になった足の疲れを癒やしリフレッシュしてくれる。
磯遊びで汚れた足を流す流し場も用意されている。
食事処の隣には日帰り天然温泉が隣接している。これだけでも半日過ごせそうな施設設備である。
食事を済ませて我々も浜へ出掛けてみると何組もの家族連れやカップルが思い思いに入江の水遊びを楽しんでいる。
この先で昆布やひじきが取れるのだと、優しい地元民が教えてくれた。
しばし時を忘れて波と戯れる、美味しい料理の印象に思い出を一つ加える体験が出来るのでお勧めの場所です。
料理料理かなや
〒299-1861 千葉県富津市金谷525−17
043-969-8101
営業時間10:00~18:00(2022年5月現在)
帰りは道の駅保田小学校でひと休み
元小学校を改築した変わった形
最後の立ち寄りポイントは道の駅保田小学校。
実際に廃校になった小学校を改築して道の駅として再利用したアイデアスポット。
創立126年の保田小学校が2014年に廃校。
その後をコミュニティの核となる施設として再利用したのだという。
やたらと長い建物で昔の校舎の名残を感じさせますが、ガラス張りにリニューアルされているので、学校らしさは失われた感じ。
周辺道路は交通量がそこまで多くないのだが
珍しい道の駅という事でわざわざ立ち寄る人が多い。
筆者ももちろんその中の1人なのだが。
連休中かと思うような人出です。
施設設備が充実
駐車場も広々
乗用車:107台
大型車:5台
身障者用:2台
EV充電器:1台
営業時間は9:00~18:00(2022年5月現在)
駐車場・屋外トイレは24時間利用可能で車中泊ポイントとして色々なサイトでも高評価が付いている。
教室あとを利用した宿泊施設や入浴施設があり何となくワクワクする作り。
旧校舎横の職員棟跡2階に日帰り入浴施設「里の小湯」が有る。料金は500円、16:30受付終了(2022年5月現在)と早めの終了なのは道の駅ならでは。
体育館を利用した特産品マーケットも賢い利用法だ。
様々な懐かしいアイテムでタイムスリップ
食堂はやはり給食風
1階の食堂では里山小給食という名の昔の時代の給食の再現メニューがある。
カレーが人気 の様で多くの人がスプーン一杯に頬張っている姿は、小学校時代を思い出す。
旧校舎2階には宿泊エリアが有る。
ベランダ側から中が見えるので実際利用していると緊張するだろう。
教室をホテルの客室にするとはとても良いアイデアではないか。
廊下も学校のそのままでタイムスリップした様な懐かしさだ。
子どもに返るひと時
休憩用の椅子や机が学校のそのものを利用しているのがユーモアがあって楽しい。
ついつい座ってみたくなる。
こんなに小さかったんだと実感して子どもに返った様な気分になれる。
随所に昭和のレトロ感を抱かせる珍しい道の駅で子ども時代を思い出し、懐かしさに浸れる上に、お土産コーナーや食堂、入浴施設まで備えた24時間使える無料駐車場とトイレ。
ほぼ完璧な道の駅保田小学校は黙って通り過ぎる訳にはいかない。
道の駅保田小学校
〒299-1902 千葉県安房郡鋸南町保田724
以上。千葉の観光地、鋸山周辺のドライブスポットのご紹介でした。
南房総に行く際にはこれらの場所に立ち寄って、体を動かし、美味しいものを食べ、車中泊などを楽しんでみてはいかがだろうか。