農産物の直売所というものがある。
郊外の都市で暮らしていると普段はあまり見かけないのだが、気晴らしにどこかへ出かけたりすると道の駅などに大抵は一つのコーナーとして地元の野菜や特産品が並べられているのを見たことがあるだろう。
そう、あまりそこを目的地として出かけたりしないもの。
偶然立ち寄った道の駅でその内容に感動して、また行きたいと思う所もあるが、大抵は今度機会があればといった程度である。
ましてや行った事も無ければ、道の駅、サービスエリアでもない直売所を目的にしてわざわざ行こうとはならないだろう。
ところがそんな中で、今回は特別に行ってみたいと思う農産物直売所に出会ってしまった ので紹介せずにはいられない。
目次
農産物直売所あぐれっしゅげんき村はどんな所?
狭山市郊外から少し離れたバイパス沿い
埼玉県西部、所沢市の隣にある狭山市の県道126号所沢堀兼狭山線沿いに出店しているJAいるまの農産物直売所あぐれっしゅげんき村。
筆者はコストコ狭山倉庫を度々利用するのだが、帰り道にその前を車で通る。
大量の買い物を積んで帰宅を急ぐため、いつも何気なく横目で見ながら通過するだけである。
いつも駐車場はほぼ満杯
あぐれっしゅげんき村の前を通る時、いつも沢山の車が停まっているのを目にしていた。
コストコ狭山倉庫の帰りということもあり買い物の欲求は既に満たされているのでいつも通り過ぎる訳だが、ずっと気になっていた。
目的地として向かってみる
今回たまたま目的のコストコで購入したい物が少なかった事もあり、帰りにはあぐれっしゅに寄ると決めて朝から家を出発した。
コストコ狭山倉庫でサクッと買い物を終えて、いよいよあぐれっしゅげんき村に向かう。
コストコでの買い物は大したものではなく、何なら今日の目的はあぐれっしゅで野菜を買う事だと言って良いくらい、勇んで乗り込んだ。
施設設備も十分
広い駐車場
広い駐車場175台を収容できる。
平家立ての建物は大き過ぎず小さ過ぎず適度な広さだ。
休憩施設もしっかり
カフェの様なフードコートも併設されている。
道の駅の看板が建っていてもおかしくない。休憩にも最適な居心地の良い空間設備を整えている。
商品の在庫が心配になるほどの人気
その日は土曜日。駐車場はほぼ埋まっている。
正直余り期待していなかった。
というのも、あなたも経験があるだろう。
大抵どの道の駅にも産地直送、農産物直売所の様な土産物スペースがあり、地元の野菜など食材を販売しているが、大抵レジャーで立ち寄るのは土日で、人気の野菜などは数も減っており、スカスカの陳列棚に申し訳程度に置かれている事が多い。
ここは特にいつ見ても満車に近い状態。
中に入っても鮮度の良い買いたくなる様な野菜が果たして残っているのだろうか。
狭山市の農産物直売所あぐれっしゅげんき村が大人気の訳
外観も賑やかでワクワク感を演出
それでも人気の農産物直売所に違いはない。
期待と半信半疑の気持ちを胸に車を駐車場に停めた。
入り口に向かうと早速、ししとう、ナス、ミニトマトなどの苗がズラリと並んで来場者を迎えてくれます。
脱穀した後のもみ殻も売っている。地元の人には必要な物なのだろう。
色とりどりの花たちも並んでいます。
更に進んで入り口へと向かう。
入り口横にはテラス席があり、オープンなスペースでくつろぐドライバーや家族連れの姿が見られます。
中に潜入すると大賑わい
中に入るといきなりドリンク類のお買い得商品や、狭山茶の詰め放題コーナーでインパクトあるイベントが目に留まる。
入って右手にはフードコートがありうどん、軽食を販売。
すぐ横にベーカリーコーナーがあり店内で焼いているので焼きたてを購入して店内で食べられる。
内部を詳しくレポートします
道の駅と見間違える程の充実度
もうこれだけで道の駅にも全く引けを取らない。
道の駅にしてしまっても良いくらいの施設設備だ。
いよいよ中を見渡すと思った以上の大盛況。
今日は祭りですか(笑)
それにしても陳列されている野菜の数が物凄い。
パッと見ただけでもこれまで訪れてきた農産物直売所の中でも最大級である。
敷地面積に対して積み込まれている農産物の数が半端ないのである。
品薄で棚の底が見えているコーナーなどまるで見当たらない。
しかも種類が豊富でどの野菜も十分な量が積まれている。
それではじっくり見ていこう。
各コーナーの紹介
狭山市と言えばなんといっても狭山茶だ。
入り口近くには狭山茶コーナーがあり、数十種類の狭山茶関連商品が美味しそうな彩りで並べられている。
一押しの新茶を始め、狭山茶を使ったバウムクーヘンなどバラエティ豊かなラインナップだ。
日本酒コーナーも有り、明治から100年以上続く、唯一全国規模のコンテスト全国新酒鑑評会で、令和3酒造年度 金賞を受賞した「天覧山」。
埼玉産の酒用の米「さけ武蔵」を使った、全国新酒鑑評会で金賞受賞の「鏡山」など、美味しそうな地酒が並ぶ。
店内の奥まで野菜がぎっしり。
どの野菜も数が足りないという事はない様に見える。
まさに山積みだ。
同じ野菜でも複数の種類があったりする。
驚いた事に、筆者が買い歩いている間にも次々とバックヤードから野菜が持ち込まれてきているではないか。
丸々としたキャベツなど、もう積む場所が有りませんと言った感じである。
地元埼玉県産のお米もこんなにあったんだよなあ。
椎茸などきのこ類の種類も多い。隣のネギも選び放題。
たまご、この在庫はどうだと言わんばかり。
大根も大きくて綺麗。
丸々としたブロッコリーも買われるや否や、ワゴンに乗せられた追加分が運ばれてくる。
玉ねぎも数種類。
棚に収まらない人参は横のワゴンや棚の下に置いて。
奥のスペースに野菜以外も盛りだくさん
野菜だけじゃない。生花切花コーナーも十分なスペースを確保して大切に育てられた美しい花々を購入できる。
その奥には鮮魚コーナーだ。こちらは豊洲市場からの直送で新鮮だ。
寿司やうなぎを売っていた。
壁際の冷蔵コーナーに目を向けると、埼玉県民大好きの地元の武蔵野系手打ちうどんが並ぶ。蕎麦、ラーメンの生麺も置いてある。どれも個性があって美味しそうだ。
まとめ
最近では全国の道の駅にその土地の特産品など農産物直売所学事課併設されている所が多い。
一方でここJAあぐれっしゅげんき村の様に単独でおもてなし設備を整えて、我々ドライバーや地元民たちを満足させてくれる直売所もまだまだ頑張っている。
例えばドライブ予定で道の駅を検索する際に、農産物直売所なども探してみると、ルート上に丁度良い穴場を見つけ出す事が出来るかも知れない。
或いは思わぬ所で農産物直売所に遭遇したら是非一度立ち寄って見てほしい。
新しい出会いがあるかも知れませんな。
あぐれっしゅげんき村
〒350-1312
埼玉県狭山市大字堀兼2085-1
駐車台数
175台
電話 04-2957-0831
FAX 04-2950-0811
営業時間
9:30~18:30(4月~9月)
9:30~17:30(10月~3月)
※定休日 第3水曜日(祝日の場合営業)