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埼玉県の新名所となるか。文明堂が仕掛けた工場直売所を直撃

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文明堂1

大切な人に渡すものを選ぶ時というのはあれこれ悩みますが、昔の話を思い出したり状況を想像したり、とにかく相手の事に思いを馳せる大切な時間。受け取る相手の反応を想像するとワクワクして自分自身も楽しめる時間だったりもする。
そんな大切なプレゼント選びを楽しくする場所がさいたま市に登場した。

身近なお菓子カステラの文明堂

手軽なお土産売り場に人が集まる

久しぶりに会う人、プレゼント、挨拶などに何か手土産を持って行きたい。
そんな時、菓子折りという言葉があるようにお菓子の詰め合わせなどを選ぶときもありますね。

近所に文明堂の工場直売所が有るのだが、いつも洋菓子を求める人たちで賑わっている。

 

元は浦和工場売店だった所で2019年に「文明堂さいたまあおぞら工房」としてリニューアルされた訳です。

休日などは駐車場が満杯になるくらいである。

生き残りを賭けた老舗の逆襲

文明堂といえば言わずと知れたカステラの名店だ。ホームページを見ると東京進出1922年と書いてある。長崎で創業したのは1900年と歴史のある老舗のカステラ屋である事は知らない者はいないだろう。
「カステラ1番電話は2番ー」というテレビCMソングは幼い頃よくゴールデンで流れていて耳に残っている。

だからといって、あなたの中でもおやつに何食べようかという時にじゃあカステラ、となるかといえばそこまでの主役級かといえば、必ずしもそうではないはずだ。最近ではあのCMソングを耳にする事も少なくなった。

昭和の時代ならいざ知らず、今の時代は様々なスイーツが世に溢れ、皆一度は口にしているであろうカステラを、殊更改めて吟味している余裕は無い。

時代に取り残されないように新しい商品、新しい味の情報をアッデートしスイーツ好きの需要を満たし潜在的な見込み客を取りこぼさない為に時間を使わなければ生き残れない。

いつしかCMソングと共に文明堂カステラの事は私たちの記憶から消え去ろうとしていたのではないか。

そんな時代に文明堂がカステラの工場直売所で勝負を賭けてきたのだから、只事ではない。

工場直売所がヒットする理由

いつも賑わう郊外店舗

文明堂と言っても正確には7社に分かれているようで、さいたま市で工場直売所を展開しているのは株式会社文明堂東京だ。武蔵村山、船橋など工場直売所を関東各地に展開し好評を得ているらしい。

事実さいたま市のここ文明堂さいたまあおぞら工房は、週末になると各地から詰めかける人々でごった返し、大通りから一本も二本も入った裏通りにもかかわらず、まるで東名高速道路のサービスエリア並みの賑わいを見せているのだ。

 

午前中の開店直後から駐車場に車が次々と吸い込まれていく。当日はまだ早い時間なので余裕があった。

中はこの人出。

出来立て格安のアウトレット品

カステラの正規品を作る中で出来る不揃いの切れ端などがアウトレット品として駐車場内のテントで販売されていて次々と売れていきます。

見た目は素朴だが、味は一流のそのもの   

 

驚きの商品ラインナップ

文明堂の商品はカステラだけではないと知ってはいたがまさかこれ程までとは。

他種メーカーの物も集まったお土産コーナーかと思う様な品揃え。

季節限定など豊富な品揃え

特選カステラ、ハニーカステラ、さくらカステラ、夏みかんカステラなどのバリエーションを増やしていくだけでも相当の開発努力が必要なはずだが更にバウムクーヘン、どら焼き、プリン、饅頭、ブッセ、フィナンシェなどあらゆる焼き菓子を網羅。

 

次から次へとお客さんが手に取って行き、買い物カゴいっぱいにバリエーション豊かな商品が溢れていく。

季節に合わせた期間限定のカステラもあり、その時々で新しいラインナップを楽しめるので一度訪れておしまいではない所も飽きさせない工夫をしている。

商品一覧は文明堂ホームページへ

怠らない商品開発

その一つ一つの質が高い水準でなければ、連日これ程までに多くの消費者を集めるほどの支持は得られないはずだ。
そこには老舗の菓子メーカーという名前の上に胡座をかく事なく、業界のトップリーダーとして常に前進し続けようという文明堂の意気込みを感じずにはいられない。

 

他にも入り口を入って右手のアウトレットコーナーには様々なお買い得商品が並べられ、中でもメイプルシロップを使ったという窯出しカステラが人気で山積みになっていた。

 

注目の新商品Vカステラとは

気になったのが、入り口近くの特に目を引く場所に堂々と展示されたVカステラという新商品である。
バータイプで個包装され、キャッチコピーにはスポーツの為のカステラ、1本150キロカロリー などと書かれている。
ついに文明堂のカステラもアスリートのためのプロテインバー的なものを開発してきたか、1つ試してみようと購入するとします。


ところが見た目はプロテインバー風なのだが、良くよく見てみるとプロテインのプの字も見当たらない。
詳しく解説を読んでみると栄養成分はそのままでスポーツの時に食べやすいバータイプと書いてある。
こちらが勝手にスポーツ専用→バータイプ→150キロカロリー→だからプロテインバーと思い込んでいたのだ。
いささかモヤモヤが残るが、実に上手いマーケティング戦略ではないか。文明堂さん、感服いたしました。
赤いパッケージもスポーツに欠かせないエネルギーを連想させて購買意欲が否が応にも掻き立てられる。脱帽ですな。
この様に中身が同じでも、形やデザイン、キャッチコピーを工夫して新たな顧客を得ようとする努力が常に業界のトップを走る原動力になっているのだろう。

一通りの設備もしっかり

作業工程もガラス張り

目の前では工場見学出来るガラス張りのスペースがあり、カステラ完成までの工程を見る事で、美味しさへの期待を膨らませてくれる。

イートインスペースも完備

更に2階には広くて明るいイートインコーナーがあり、買ったばかりのカステラを待ちきれないとばかりに頬張る事も出来る上に、ソフトクリームなども購入出来て楽しめる。

昔ながらの庶民のお菓子カステラも時代に合わせて様々な味や形に彩られてその美味しさも進化し続けているのですな。

しかもそれらがここ文明堂さいたまあおぞら工房なら、工場直売で手に入るのだからスイーツ好きなら1度は訪れてみたい場所ではないだろうか。

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